日本看護学教育学会第22回学術集会
Japan Academy of Nursing Education
会長ご挨拶
日本看護学教育学会第22回学術集会
学術集会長 森田 敏子
(熊本大学大学院生命科学研究部 教授)
 本学術集会のご挨拶に先立ち、2011年3月に発生した東日本の地震・津波、その後の原発事故や台風などの自然災害に被災された方々および関係者の皆様方に、心よりお見舞い申し上げます。
 この度、「日本看護学教育学会第22回学術集会」を熊本県で開催させていただくことになりました。
 さて、日本は超高齢化社会を迎え、医療を取り巻く環境が変化していく今日、チーム医療における看護職の役割機能の拡充と質向上が問われています。チーム医療において、看護職が専門性を発揮しつつ責務を果たし、躍進への期待に応えていくために、あらたなキャリアを拓いていく能力を培う看護学教育の充実が求められています。そこで、キャリアの「構築・創造・発展」という思いを込め、メインテーマは「あらたなキャリアの可能性を拓く看護学教育」と致しました。本学術集会では、看護職が個人としても、組織としてもキャリアの可能性を拓く機会にしたいと思います。
 看護職のキャリアを育むには動機づけが重要と考え、教育講演 I としてARCS動機づけモデルの考案者のケラー博士を招聘しております。また、看護の原点に立ち返って看護学教育の本質からキャリアを考えるため、教育講演 II として川島みどり氏を招聘し、看護の科学(science)と芸術(art)の主たる表現を醸し出す技能の精錬について再考致します。シンポジウムでは、看護基礎教育におけるキャリアデザイン教育とともに、継続教育における看護実践者、教育者、研究者のキャリアビジョンについて有効なご示唆を得たいと思っております。市民公開講演会の大野勝彦氏は農作業機械に挟まれる事故で両手切断という絶望の淵にいて、人々の優しさと愛に気づかれ、今では義手を使って詩・画集を生み出されています。大野氏の体験の語りと作品である詩・画集は、人々に生きる希望や勇気、感謝の心、思い強ければ夢が叶うことに気づかせてくれることと思います。
 このほか、交流集会、一般演題としての研究発表、学会理事企画プログラム、ナーシング・サイエンス・カフェなど多彩な企画を準備しております。本学術集会で、多くの方々の研究成果を一般演題としてご発表いただくとともに、教育講演やシンポジウムなどにおいてキャリアを構築し、創造し、発展についてお考えいただければと願っております。
 どうぞ皆様、学術集会の2日間を有意義に過ごされ、キャリアの可能性を拓く道標を見出していただければ、幸いでございます。
 企画委員会一同、多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。
 末筆になりましたが皆様方の益々のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。
トップページ開催概要会長ご挨拶プログラム事前参加申込演題登録交流セッション演者の方へ会場アクセス宿泊案内リンクお問い合わせ
Copyright © 2011, 日本看護学教育学会 All rights reserved.
熊本県立劇場